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2017年11月27日月曜日

母校へ

 

小春日和だった昨日
母校の国立音大へ行ってきました。

バッハのインヴェンションとシンフォニーの
アナリーゼ講習に行ったのは
2010年夏…
7年ぶりに足を運んだことになります。

今回は
高校一年生の次女の所属する吹奏楽部が
国立音大の講堂で
演奏するため足を運んだ次第です。



せっかくなので
ちょっと早めに行って
キャンパスを歩いてみました。



本部棟

本部棟。
ここは、休講のボードを見るため
学生時代、朝一で確認していました。
ボードがたくさん並んでいるときは
黒山の人だかり。
前の方で確認できた友人から
伝言ゲームの要領で
後ろの方にいた私に
伝えてもらったこともあったような…。
いまだにボードは掲げてありましたが
『モバイルサイトで確認できます』
との注意書きも。
…時代ですね。
片道2時間かけ
授業を期待して早々と登校したにも関わらず
ボード確認後、無駄足になったことがわかり
落胆していた当時の私には
考えられなかったことでしょう。


左に本部棟、右に2号館

本部棟前にある
和声やドイツ語、英語の授業を受けた2号館は
昔のまま。
1号館で受けた授業の後
すぐ始まる次の授業に向けて
走って移動し
2号館裏の
厚くて重いドアを開けて入っていたなぁ…なんて…。
いまだに変わらない
そのドアを見つけて懐かしく
当時を思い出しました。



1号館地下の学食。
毎日お世話になり
私の胃袋を支えてくれた大切な場所なので
その様子を見たかったのですが…
悲しいことに
新1号館ができたため解体工事の真っ最中でした。
その様子を目の当たりにし
ちょっぴりセンチメンタルになりました😢



吹奏楽法や合唱法の授業を受けた3号館は
変わらずそのまま。
管楽器の学生たちが
日曜日にもかかわらず
熱心に練習する音が聞こえてきました。
一瞬、学生時代に戻ったかのような
錯覚に陥りました。



物思いにふけながらのんびり歩いていたら
…大変!
演奏時間が迫ってきていました。
講堂に大慌てで移動。

…演奏は無事聴くことができました♫

4年間通った国立音大の
慣れ親しんだ講堂で
娘の演奏を聴くというのは
なんとも言い難い
不思議な感覚だった…ということは
書き加えておきたいと思います。


本日も、いのうえピアノ教室ブログ『Capriccioso』を
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
国立音大の正門につながる道


2017年11月25日土曜日

ステキなプログラム




つい先日のレッスンのことです。

駐車場に車を停めていらっしゃるママより
一足先に一人でレッスン室に入ってきた
小学2年生のKくん。

ソファにバックを置き
何やらごそごそと中のものをさがしはじめました。

ようやくお目当てのものが見つかったようで
頭をちょっと横に傾け、はにかんだ笑顔で
何も言わずに、ある紙を私に差し出してくれました。
その紙は…といいますと、A4サイズの二つ折り。
片面コピー印刷の紙2枚の四隅を
ホッチキスで丁寧にとめてあるため
両面印刷のような仕上がりです。
しかもキレイなカラーコピー。
内容は、前日にKくんが聴きに行ったという
コンサートのプログラムでした。

「あら〜! コンサートに行ったのね。
昨日はいい日だったねぇ。
どれどれ…へ〜、いろんな曲が聴けたんだね。
Kくん、弾いてみたい曲、あった?」

「うん、『月の光』。」
とKくん。

「いい曲よね。Kくん、中学生くらいになったら
きっと弾けるようになるよ。
楽しみだね。
ステキなプログラムを見せてくれてありがとう。」

「…ん。」
と言って、Kくん、ちょっと戸惑いながら
バックにそのプログラムをしまいました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


レッスンが終わり、レッスンバックの中を
ちらっと見たママが
「Kくん、これどうするの?」
と、さきほどのコピーされたプログラムと
なぜか、もう一枚
違う紙質の全く同じ内容の
プログラムを出してきました。

黙っているKくん。

「あ、それ、さっきKくんに
見せていただいたんですよ。
…あれ?! 
…2枚???
私、コピーのを見せてもらったのですが
原本の方もあったんですね。」

…その後、よくよくママに聞いてみると
コンサートのプログラムを私に見せたくて
Kくんが一人でコピーをして、ホッチキスで製本し
元のプログラムとまったく同じように作ってくれたとのこと。
しかも、見せるためだけでなく、プレゼントするために…。

そうとは知らず
せっかく渡してくれたプログラムを
「ありがとう。」
と返してしまった私だったのです。

Kくんの想いも知らず
申し訳ないことをしてしまったという気持ちと共に
黙々とプログラムを作ってくれたKくんの様子を想像したら
なんとも言えないあたたかい気持ちになりました。

もちろん、今、そのステキなプログラムは
私の手元にあります。
コンサートの様子や
Kくんがプログラムを製本してくれているご様子を
思い浮かべながら
楽しく拝見しているところです。



本日も、いのうえピアノ教室ブログ『Capriccioso』を
最後までお読みいただき
ありがとうございました。