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2018年11月29日木曜日

ぼくには、夢があるんだ


師走も目前ではありますが
あたたかい小春日和の日が
続いていますね。

本日は
昨日レッスンへ来てくれたH君について
お話させてください。

ベビーカーに乗っていた
幼いころからよく知っている
小学5年生のHくん。
当教室にお通い頂き、もう6年になります。

そのHくんが

「ぼくには、夢があるんだ。
大きくなったら
やりたいことが、たくさんあるんだ。」

と、目をキラキラさせながら
話してくれました。

どんなことなんだろう?
興味津々で耳を傾けてみると

「まず、子どもたちに野球を教えてあげる人になりたい。」
(私: なるほど! Hくん、野球がんばってるもんね!)

「それから…楽譜を書く人になりたい。」
(私: ん?! 楽譜を書く人????)

詳しく、聞いてみると
どうやら、作曲家になりたいという意味ではなく
音符やら休符やら記号やら…
楽譜を読みやすく書ける人になりたいようでした。
職業に当てはめるのであれば
写譜屋さんといったところでしょう。

Hくんは、音楽ドリルに取り組む際
字だけでなく
すべての音符、休符、記号を
ていねいに、しかもとてもきれいに書いてくれます。
あまりに完成度が高い仕上がりなので
印刷したものと見まがうほどなのです。


…そして、その後もH君の夢の話は続きました…


昨日のレッスンでは
あの小さかったHくんが
この6年間で
こんなに頼もしく成長していることを知ることができ
感激してしまいまいました。

生徒さんのピアノの上達だけでなく
人としての成長ぶりも
見せてもらえるこの職業。
H君とは異なり
私の小学5年生時の夢のリストには
浮かんでいませんでしたが
ピアノ講師になれて幸せだな…
と思えた瞬間でした。


本日も
最後まで
いのうえピアノ教室ブログ『Capriccioso』を
お読みいただきありがとうございました。

2018年11月1日木曜日

かなしいこと? ・・・な~いっ!😊


早いもので、カレンダーが
残り2枚となってしまいました。
朝晩の冷え込みも日を追うごとに
増してきました。

本日も
いのうえピアノ教室ブログ『Capriccioso』を
ご覧いただきありがとうございます。

さて、先日
レッスンへお越しくださった
小学1年生のAちゃんの
すてきなお話をさせていただきます。

Aちゃんは
いつも元気で
のびのびとお育ちの
素直でかわいらしいお嬢さんです。

そんなAちゃんは
現在『かなしみ』という
イギリスの曲に取り組んでいます。

『かなしみ』の曲は
タイトル通り、悲哀に満ちた短調の
三部形式の曲です。

Aちゃんは
その曲をきっちり譜読みし
黒鍵で弾くちょっぴり難しい箇所も
しっかり練習し
その成果をレッスンにて聴かせてくれました。

でも…それは…

✨ 元気いっぱい明るく生き生き ✨

と、いかにもAちゃんらしさが
表れた楽しい演奏でした。

そこで…
タイトルである
『かなしみ』のイメージを
膨らませてほしく

「Aちゃん、いままで、かなしいことって…なにかあったかなぁ?」

と尋ねてみました。

すると
Aちゃん

「かなしいこと? …な~いっっ!!!!😊」
満面の笑みで
しかも
即答でした。


Aちゃんって
なんて、ハッピーなんだろう!
なんて、すてきなんだろう!

導きたかった答えとは全く異なる言葉が
返ってきましたが
それよりなにより
毎日幸せいっぱいで過ごしているAちゃんが
とてもとてもまぶしく輝いて見えて
そんなAちゃんとのレッスンができる私も
一瞬で
ハッピーになってしまいました。



さて…その後ですが…

Aちゃんの身近なお友達に起きた悲しい出来事を
思い出していただき
それをイメージして弾くようアドバイスしたところ
なんとまぁ…
あっという間に
ピアノのタッチも強弱も変えて見事な
『かなしみ』の曲に大変身。

Aちゃんの豊かな想像力に
脱帽した私でした。

表現力豊かなAちゃんのこれからが
とても楽しみです。


本日も
いのうえピアノ教室ブログ『Capriccioso』を
最後までお読みいただき
ありがとうございました。