ショパンの曲には
表題がついていることが多いのですが、
実は、ショパン本人は
音楽に具体的な表題をつけることを反対していた人でした。
奏者が表題のイメージに縛られてしまうのではなく、
音そのものを大切に演奏することを望んだからなのです。
とはいえ…
ショパンの曲の表題は、ストンと落ちるような
絶妙なタイトルばかり…
なかなかうまくつけられています。
そのうちの一つの『雨だれ』。
この曲の作られた背景が
まざまざと目に浮かぶような名曲です。
現在、
この曲に取り組んでいる
中学2年生のNちゃん。
『雨だれ』のイメージに合った音を出したい!
曲の情景を理解して弾きたい!
ショパンが音に込めた想いを引き出す演奏がしたい!
という意欲に満ち溢れていらっしゃって、
集中してレッスンを受けるのはもちろんのこと、
ご自宅では、
練習に励むだけでなく、
CDやYouTubeをじょうずに活用し、
曲のイメージを膨らませて
レッスンに臨んでいらっしゃいます。
レッスンにて
曲の場面やショパンの心情をお伝えし、
楽譜のアナリーゼをして説明すると、
Nちゃんは
スポンジが水を吸うように理解し、
すぐさま音に反映するのです。
この曲に対してここまで
面白い反応を示してくださった生徒さんは
過去に何人いたかしら…
と思うほどです。
どんな
『雨だれ』の仕上がりとなるでしょうか。
楽しみでしかありません!!