人気の投稿

2017年10月3日火曜日

大人になった今…


私は、現在、シューベルトのOp.90の3番に
取り組んでいます。

きっかけは
マギー・スミス(『ハリーポッター』マクゴナガル先生役の大女優)主演の
『ミスシェパードをお手本に』を鑑賞し
その劇中でシューベルトのOp.90の3番を
聴いたためです。

その場面とは…
マギー・スミス扮するミスシェパードが
ふと立ち寄ったシルバー向けのお茶会で
彼女は、ある女性が演奏する
シューベルトのOp.90の3番を耳にします。
自分の過去と向き合うのが辛かったのか
ミスシェパードは、一度は立ち去ろうとするのですが
足を止め、椅子に座り
最終的には
聴き入ってしまいます。

この曲は
シューベルトが亡くなる1年ほど前に作曲されました。
喜び、せつなさ、怒り、そして祈り…
様々な想いが込められたこの曲。
ミスシェパードが聴き入ってしまった理由は
ここにあったのかもしれません。


…小学校高学年だったでしょうか
私は、Op.90の2番の方は発表会で
演奏した記憶があります。
楽譜を開いてみたら
私の幼い字で
書き込みがされており
懐かしくなりました。

でも、次の曲である3番の方には取り組むことなく
今まで過ごしてきてしまいました。

2番を発表会で弾いた直後の
まだ幼い小学生の私では
3番は、おそらく
解釈しきれなかったことでしょう。

何年も経ち大人になった今
どんな演奏ができるでしょうか。
自分で自分の演奏を楽しみにしています。


本日も
いのうえピアノ教室ブログ『Capriccioso』を
最後までお読みいただき
ありがとうございました。