きれい…と素直に言える美しさ

ようやく春らしいあたたかさになりました。

先週の
冷たい雨、強い北風には
参りましたね💦

先週
徒歩でレッスンへいらっしゃった生徒さんたちの
レッスン室へたどり着いた時の
ご様子たるや…
気の毒なほどでした(´；ω；`)
「よく来たね！」
とお声がけせずには
いられませんでした。

雨と風と寒さと戦いながら
勇猛果敢に到着した生徒さんには
まずは…タオル、ティッシュ、ハンガー…の総動員で
いつもの生徒さんのお姿に
戻っていただいてからの
レッスンとなった先週でした。


♪♪♪

一昨日は
雨こそ降っていませんでしたが
寒い中
厚手のコートを着て
レッスンへいらした
高校2年生のHちゃん。

毎年、発表会で
素晴らしいピアノを奏でてくれる
Hちゃんなのですが
今年は、部活の合宿と重なり
発表会へは出られないことが早々に判明。
「…出たかったです…」
と心から残念そうに発表会断念を
伝えてくれました。

そんなHちゃんには
その発表会でお弾きいただこうと考えていた
ドビュッシーの『夢』に
現在
取り組んでいただいたいます。

一昨日のレッスンでは
Hちゃん、転調部分の音の雰囲気がつかめず
苦戦していらしたので
「ちょっと弾いてみようか？」
と私がピアノに向かって演奏し
「どう？」
と聞いてみたところ

Hちゃんは
私の横にたたずみ
「…きれい…」
と、ただ一言。

音の動きをつかんでもらいたくて弾いたのですが
Hちゃんは
ドビュッシー独特のファンタジックな響きに
ただただ魅了されていたようでした。

そこで発した
「…きれい…」
の言葉。

美しいものを素直に
「…きれい…」
と言えるHちゃん。

そんなHちゃんの素晴らしい感性に触れることができ
私にとって
いつも以上に
輝きのあるHちゃんのレッスンとなりました。

本日も
いのうえピアノ教室ブログ『Capriccioso』を

最後までご覧いただきありがとうございました。