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2017年3月26日日曜日

♡ かわいいおてて ♡…その1年後

今日は、朝からあいにくのシトシト雨…
でも、天気が良いと
ついあれやこれやと
手を出して忙しく
走り回ってしまう私にとっては
久しぶりにのんびり家で過ごせる
良い充電日となりそうです。



昨日、1歳3ヶ月のSちゃんを連れて
ママのMちゃんがレッスンを受けに
いらっしゃいました。
Sちゃんは、ちょうど1年ほど前の
ブログにご登場いただいた
『♡ かわいいおてて ♡』タイトルの女の子。
もう歩くこともでき
あのちっちゃかったかわいいおてても
いつの間にか
なんでもできそうな
しっかりしたおててになっていました。

レッスン室に入る前の廊下で
最初は、状況がつかめなくて
ママの胸に顔をうずめて
泣いていたSちゃん。
…う~む…私にできるのは、ピアノを弾いてあげることくらいかな…
と、これからSちゃんが
耳にするであろう童謡を
数曲弾いてみました。
すると、泣き止み
耳を澄まして
泣いていたお顔を
私の方に向けてくれました。
童謡の次は、短いクラシック曲を数曲。
その次には、ママであるMちゃんもお好きな
ディズニー曲をお聴かせしてみました。

すると…Sちゃん、ママの抱っこから降りて
床で楽しそうに遊び始めてくれたのです。

チャンス!!
…ママのレッスンスタート!!

Mちゃんは、ご出産、育児…と
1年以上鍵盤に触れていなかったので
指のトレーニングからはじめ
レッスンにと選曲したディズニー曲を
少しずつ弾けるようレッスンを進めていきました。

…と、ここまで20分位でしょうか…
おとなしく一人で遊んでいたSちゃんが
とつぜん、ピアノを弾きたがりはじめました。
ママのおひざにちょこんと座り
まずは、いろいろな音を1本の指で
ならして楽しみはじめました。
そして、その後は、あのかわいいおててを
ひらいたりとじたり
グーパーのようなことをくりかえして
まるでなめらかにピアノを弾いているような
動きを見せました。
ひとしきりそれをした後
うれしそうに私も見て
「すごいでしょう?できたよ?みた?」
というような表情で私ににっこり笑い
「ほめて!ほめて!」
と、拍手を促されました。


全てがおどろきでした。

まず、びっくりしたのは…

私や、ママのピアノの鍵盤上での
手や指の動きをしっかりと
観察していたということ。

そして、複雑な動きをSちゃんなりにインプットして
ピアノをかっこよく弾くには
どうすればよいかと考え
結果、鍵盤上でグーパーのように
素早く手指をひろげるという動作を思いつき
アウトプットできたこと。

それから、ピアノを弾いた結果の
評価をしてもらう人が
誰なのかを瞬時に判断していたこと。
ほめてほしい、拍手してほしいとおねだりしたのは
大好きなママにではなく、私に…でした。
私にとって、嬉しかったと共に
これもおどろきでした。



『学ぶ』とは『まねる』が語源といわれています。
まねたくなるような
魅力的なお手本を見られることが
学びのきっかけになります。

そのきっかけを大事にし
各々の生徒さんにマッチした方法で
より良い方向に導いて差し上げ
能力を伸ばすことができるかどうか…
指導をする者の肩に
かかっているのでしょう。

今日のSちゃんを拝見していて
たくさんの気づきがあった私でした。

Mちゃん、電車乗り継いで
Sちゃんをダッコして
レッスンへお越しくださって
ありがとう。
また、レッスンへいらしてね。


本日も、いのうえピアノ教室ブログ『Capriccioso』を
ご覧いただきましてありがとうございました。