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2016年3月11日金曜日

この音から…


「この音から始まる曲の名前
知りたいんだけどな~。
学校で下校の時に流れる曲で
ずっと気になってて。」

と小学3年生のDくん。

鍵盤に向かうやいなや
♭レの音を
「ポーン」
と響かせてくれました。
そしてその続きをハミングで
歌ってくれました。

「最初の音、聞き分けたの?!」
 と、まずびっくり!

音の高さまで正確だったことに
 2度びっくり!!

なんと、その曲は
フランスの作曲家、ドビュッシーの
『亜麻色の髪の乙女』でした。

ドビュッシーの写真と『亜麻色の髪の乙女』譜













なんと、楽譜がちょうどピアノの上にあるではないですか!!(゚ロ゚屮)屮
(決して環境が整っているというわけではなく
いつも山積みになっているので
大抵の曲は引っ張り出せるのデス。)

「ちょっと弾いてみようか。」
と言うと
Dくん、わざわざ椅子を持ってきて
両手両足をそろえてちょこんと座り
かしこまって聴いてくれました。

「あ~これだ!これこれ!」
と、それはそれは嬉しそうな顔をしてくれました。


…正確な音を聞き取るというのは
非常に難しいことなのです。
それなのに、♭レという複雑な音を
聞き取り、高さまで記憶し
ピアノの鍵盤で実際に奏でることができたとは…!
素晴らしい能力です。

良い耳と、キラリと光る感性を持っているDくん。
幼稚園の頃
「ピアニストになるんだ!!」
と言っていたよね。

来週も待ってるよ!